■食レポート講習会 参加レポート(金子さん)
ゆったりと安らぎの時間が流れる町、湯布院。
その中でも雰囲気、味、おもてなしの心と三拍子そろった亀の井別荘庭内にある「湯の岳庵」で食レポート講習会が開催されることとなりました。
「本日の食材」の数々。
きちんと見せてくれるところが食べる私たちにとっては安心で作る人には食材への絶対の自信になる。
広く落ち着いた店内。
初めて訪れるのになんだか懐かしい雰囲気で「帰ってきた」と思わせる暖かさがあります。
 お料理とともに
今回、うれしいことに食事とともにお酒も楽しめることに!
大分の食材に合わせて今回は大分の酒を日本酒、焼酎といただいた。
やっぱりうまい料理にはうまい酒が合う。
これぞ一番の贅沢。お酒に負けない料理の数々に驚きと感嘆の声しきり。
兼八(麦焼酎)
麦焼酎のイメージが変わると言われる兼八。ぽんぽん菓子の砂糖無しといった味。
麦の香ばしさがたまらない。
ルクレソン(芋焼酎)
 
湯布院産のしいたけ。
このしいたけ、驚くことにナマでも食べられる。今回は贅沢に炭で炙っていただく。
それはもう豊後牛はやわらかく口に入れた瞬間肉汁がじゅわん・・・と香りとともに広がり思わずおでこを叩いてしまうほど!でもそれだとただのステーキ。名前の通り肉の端にまぶした生わさびのみじん切りが見事に効いてピリリと味が締まる。
 
つくしは春の香りたっぷり。歯ごたえもよく上品な味付けが日本酒によく合う。
稚鮎は、小さくても鮎全ての味が詰まっていて腹の苦味も充分味わえる。ころものサクサク感と、軽い塩味がスナック感覚で魚が苦手な人でも美味しく食べられる。
 ただのしいたけと思うなかれ!
網に乗せて炙ることしばし。
すると・・・ しいたけの笠に小さな露の玉が!

じゅわ〜ん・・・とおいしそうなスープがたまったところにレモンを搾る。 軽く炙っただけなので笠の肉はやわらかく、しいたけに軽く振った塩気とレモンの酸味がスープと三位一体、完全にやられる!

天に伸びる立派ないしづきも、あとでとっておきの食べ方がある。 それがこれ!

いしづきを細かく裂いてもう一度網に乗せ炙る。香ばしく焼けたところをいただくと笠とは違ってシャクシャクした歯ごたえがたまらない。一つのしいたけで二度楽しめるおいしさ。
 番外編 かねこのいちおし
見た目冷奴なのだが、ゆばを重ねたもの。
お箸にプルン・・・と弾力のよさが伝わってくる。
口に入れる喉元を過ぎる頃にはとろけていく不思議さ。ふぐの白子のような感触で味も食感もクセになりそう!
 料理いろいろ
かぶのスープ
ポテトスープかと思いきや、かぶと聞いてまずびっくり、口に含んでコクはあるけどしつこくないさらっとした上品な喉ごしと味にまたびっくり。木のスプーンが味のやわらかさを一層引き立てる。
川魚の盛合せ
鱒・やまめ・鯉の三点盛り。川魚はクセがあるとよく言われるが、特有の臭みもなくつけていただく生醤油の力強いしょっぱさが酒によく合う。
 
春のサラダ
八種類の野菜とベーコンが目にも楽しい色鮮やかなサラダ。玉ねぎのコクが効いた自家製ドレッシングでしっかりいただくか、ハーブソルトでさっぱりいただくか好みで選べるのもうれしい。
菜の花丼
白いご飯に黄色の錦糸玉子、そして緑の菜の花。春の彩を一つの碗にまとめた美しい丼。ごま油で炒めた菜の花の香ばしさにここまで食べてまだ箸が進む。
しじみ汁
食事の〆は味噌汁で。
ほっとする瞬間。
くずきり
すっきりとした甘すぎない黒蜜に、氷で冷やしたもちっとした歯ごたえのこずきりがよく合う。甘いものが苦手な人でもいける!
 「食のレポート講習会」に参加させていただき、おいしい料理をいただきながらどうしたらそのおいしさが伝わるように写真が撮れるか、そしてその写真に合わせてうまく味を伝えるにはどんな言葉を選ぶか、どういった説明をつけるか、今回先生方からのアドバイスをいただきながらレポートをまとめてみましたが、実際たくさん撮ったはずの写真は同じ角度、同じ色合い、そして平面的な構図が多いうえにぼやけたりと思う以上に食べ物を撮るのは難しいと実感。そして味を伝えるうまい言葉もなかなか見つからず「おいしい」という言葉が何とも楽な言葉か気付きました。「おいしい」は一番分かりやすい言葉ではあるけれど、それを食べていない第三者に伝え、食べてみたいと思わせるにはまず言葉の表現力、そして食材の知識、最後に味を感じる舌などどれも重要なんだと思いました。
まだまだ今回のレポートでも伝えきれないことがたくさんありますが、少しずつ「食」そして「伝える」ことを学んでいきたいと思います。
 おいしいお料理を作っていただいた亀の井別荘さま、そしてたくさんのアドバイスをくださった先生方、このようなすばらしい講習会を企画してくださったNPO観光コアラの方々、本当にありがとうございました。
そして・・・ごちそうさまでした!
2005.3.13 Reported by 金子